夏の思い出。自立と祭り

夏の思い出。自立と祭り

皆さんこんばんは。川﨑です。

本日は私の学生時代について触れたいと思います。

小さな頃の悔しい思い出

生まれたときから障害があり、車椅子での生活を送っている私にとって、お祭りは複雑な思い出がたくさんあります。

子供の頃、夏のお祭りに誰と行くかを考えたとき、手動車椅子で田舎に住んでいた私には、家族と一緒に行く以外に選択肢がありませんでした。

父親とお祭りに行くと、こんなことをよく言われました:

– 「人が多いから」
– 「あれは美味しくないぞ」
– 「あんなの買わなくていい」
– 「またあそこに行くのか」

思った通りに進むことが全くできず、小学校・中学校の頃のお祭りは、楽しんだ記憶よりも楽しめなくて悔しい思い出の方が多いのです。

転機となった病院でのお祭り

高校生になって南九州病院に入院し、特別支援学校に通うようになりました。

病院での生活は決して楽なものではありませんでしたが、そこで大きな変化がありました。

病棟では年に1回、秋祭りが開催されていました。県立病棟と重心病棟のスタッフさんが主催してくれる、屋台もある本格的なお祭りです。

夕方から9時頃まで、親御さんも参加できる楽しいイベントでした。バンドの演奏もあり、様々な催し物が用意されていました。

そのとき私は電動車椅子を使っていたので、自分で考えて行動できるようになりました:

– 「たこ焼き並ぼう」
– 「焼きそば並ぼう」
– 「バンドちょっと見てみよう」
– 「これ先輩がやってるバンドだ」

思いのままに動くことができ、自分の行きたいところにすぐ行けて、その場所にいる人と話して回ることができたのです。

 規模よりも大切なもの

高校1年生の私が体験したその小さなお祭りは、小学校5年生のときに行った地元の大きな祭り「やごろどん祭り」とは規模が全く違いました。

やごろどん祭りは町を挙げて行う県下三大祭りの一つで、比べ物にならないほど大規模なイベントです。

しかし、私は病院の小さなお祭りの方が心から楽しめました:

**自分らしく楽しめた**
**自分がお祭りに参加できた**

その違いは何だったのか。

それは、**自分の意思で動ける自由があったかどうか**だったのです。

## 日々の支援で大切にしたいこと

現在、私たちは「障害者が人として自分らしく輝ける社会を創造する」という理念を掲げて活動しています。

大きな理念を掲げて自立支援を進めていくことももちろん大切です。

でも、もっと身近なところで、日々の支援でできることがあります。

自立をしたい人、自立したことがない人、ずっと閉じ込められている人がどんな思いでいるかというと…

本当にこういう**一つ一つのささやかな楽しみ**、**ささやかな喜び**を求めているのです。

その喜びを私たちが一緒に経験できるということは、とてもありがたく、素敵なことだと思います。

## これからの想い

これからは、こういう小さな幸せ、ささやかな喜びをたくさん集めたいと思っています。

そして:

1. **みんなで共有する**
2. **最大化していく**
3. **自立生活を多くの方に知ってもらう**

障害当事者が当たり前に自分らしく、人間らしく暮らせる社会を一緒に作っていければと思います。

学んだこと

お祭りでの体験を通じて学んだことは、本当の豊かさは規模の大きさではなく、自分らしくいられる環境があるかどうかだということです。

– 小さな選択の自由
– ささやかな喜びの積み重ね

これらが、人生を豊かにしてくれるのです。